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歯が折れた・ 前歯が折れた!すぐにとるべき4つの行動と治療法、費用

子供が転んで前歯が折れた、スポーツ中にぶつかって前歯が折れた時、どうしたらいいのかわからなくなってしまいますよね。まずは折れた歯の破片を探してください。この破片があれば折れた部分に戻すことができるかもしれません。今回は歯が折れた時すぐにとるべき4つの行動をお伝えします。ぜひ参考にしてください。

1.前歯が折れた時すぐにとるべき4つの行動

1−1.折れた歯を拾う

外傷などで歯が折れた場合、折れた破片などがあれば拾っておきます。折れた破片があれば歯医者でその破片を接着剤で付けることができることがあります。あまりにも粉砕しているものは別ですが、できるだけすべての破片を拾ってケースに入れときます。

1−2.根まで折れていたら新しい牛乳パックに入れる

歯の根の部分で折れてしまった歯は、根の周りに歯根膜という繊維があります。この歯根膜は乾燥に弱いために新しい牛乳パックの中に入れておくか、口の中で保存します。早期に折れた歯を戻せば歯根膜も再生する可能性があります。

1−3.頭を打っていれば脳外科を優先する

前歯も重要ですが頭をぶつけた場合は脳外科等を優先して検査を受けてください。頭の中の出血は命に関わることがあります。

1−4.かかりつけの歯医者に連絡する

かかりつけの歯医者に連絡し、状況をお伝えください。かかりつけの歯医者であれば応急処置を行ってもらえます。また、休日夜間であれば地域の夜間休日診療所に連絡して対応してもらいます。横浜の場合は横浜市歯科保健医療センターで夜間休日診療が行われています。

2.前歯が折れた時の治療法と費用

2−1.前歯の一部だけが折れ、破片が全て残っている場合

歯が折れた破片がすべて残っていれば、折れた歯と破片を歯科用接着剤で付けます。大きな破片はもとの位置に合わせ接着しますが、細かい破片は付けられないこともあります。また、破片が細かく砕かれてしまった場合や破片が見つからない場合はプラスチックで歯の形を作ります。

前歯をぶつけ、前歯が折れている状態です。

折れてしまった歯が見つからなかったため、ブラスチックで治療を行っています。プラスチックは変色や劣化が起こりやすいために、将来的にセラミックで治療をする必要があります。

費用は保険診療3割負担の方で3,000円程度です。事故などの場合は保険診療ではなく傷害保険等で治療を行う必要があります。

歯が欠けたときの治療法をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらをご覧ください。

2−2.前歯が半分折れてしまった場合

前歯が半分折れてしまうと歯の神経が出てしまいます。歯の神経が感染していなければ、歯の神経を保存することを試みます。その上で折れた歯を残っている歯に接着します。しかし、神経のダメージが大きい場合には治療後に歯の神経の痛みが出たり、神経が自然に死んでしまうこともあります。その場合は歯の根の治療を行います。

費用は保険診療3割負担の方で5,000円程度です。事故などの場合は保険診療ではなく傷害保険等で治療を行う必要があります。

ダイレクトボンディング法の治療の流れと実際の治療の様子をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらでご覧ください。

2−3.前歯が根元から折れてしまった場合

前歯が根元から折れてしまうと歯の神経も切断されてしまうので、歯の根の治療を行います。折れた歯を元の位置に戻して、接着し歯の神経を抜く処置をします。最終的には裏側から土台で補強をするか、冠を被せます。

費用は保険診療3割負担の方で5,000円程度です。土台や冠などはセラミック治療で行った場合、10万円から15万円程度です。事故などの場合は保険診療ではなく傷害保険等で治療を行う必要があります。

2−4.歯の根も折れてしまった場合

折れてしまった歯が元の歯の位置にしっかり戻るようであれば、接着剤で接着し、根の治療を行います。しかし、歯茎の中で折れてしまうと出血や歯茎によって正確な位置につけることができず、隙間から感染し、何年かすると歯茎が腫れたり、してしまうこともあります。

抜歯を行った場合はインプラントやセラミックのブリッジ治療であれば30万円から45万円程度です。

折れた位置によっては残っている歯の根を引き上げ、土台にして冠を被せることもできます。 部分的な矯正治療で5万円から15万円程度、その他にセラミックの冠であれば10万円から15万円程度必要です。

前歯のインプラントの治療の流れと実際の治療の様子をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらでご覧ください。

3.前歯が折れるのを防ぐ方法

3−1.出っ歯を歯列矯正で治しておく

出っ歯の方は前歯をぶつけたり、折れたりする確率が高くなります。出っ歯の部分が転んだり、ボールなどがぶつかったりした時に強い衝撃が加わり、歯が折れることがあります。できるだけ出っ歯は矯正治療で治しておいた方がいいです。

3−2.スポーツマウスピースを使う

スポーツの際に歯が折れることも多くあります。格闘技などのスポーツから球技まで多くのスポーツで歯が折れてしまうことがあります。近年はスポーツマウスピース(スポーツマウスガード)の使用を推奨している競技も多いようです。費用は保健外診療で1.5万円〜3万円程度です。

 3−3.歯が薄くならないように歯ぎしり用マウスピースを使う

歯ぎしり、食いしばりが多い人は歯が薄くなり、前歯が折れてしまう方がいます。歯ぎしりによって薄くなってしまった歯は軽い衝撃で歯が折れてしまうことがあります。日常的に歯ぎしりのある方は夜間のマウスピースの使用をお勧めします。

まとめ

前歯が折れてしまうと精神的にショックが大きくなります。そのため、まずは見た目をできるだけ改善し、その後は長期間、歯が使えるための治療を行います。また、歯が折れた状態によって治療法が変わるのでかかりつけの歯医者でよく相談をしてください。

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